如月新一

作家です。著作『放課後の帰宅部探偵 学校のジンクスと六色の謎』 読んでる間は楽しくて、読み終わったら何かが残る、面白い小説が好きです。 http://papermoon.gloomy.jp/index.html

天国エレベーター(初稿−10)

      10  僕のことを追い詰めていると言った男が、僕に勝負を申し出て来た。怪訝に思いながら睨んでいると、「そう怖い顔をしなくても」と笑い、「負けたら死ぬ…

天国エレベーター(初稿−9)

       9  僕の質問を受け、花坂さんが喉に補声器を当てる。 「何者、とは?」 「質問を変えますよ。僕がここに来た時、電話をしてましたよね」 「ええ。誰もい…

天国エレベーター(初稿−8)

       8  明日の今頃、僕は何をしているだろうか。いや、森巣は何をしているだろうか。  町に巣喰う悪の親玉、親玉を狙う別の悪党の諍いに、高校生である森巣…

天国エレベーター(初稿−7)

       7   「僕の紙袋が何も盗まれないで返された。結果的に何が起こったのかわかった」 「何が起こったんだ? 困ったから俺を呼んだか?」 「その通り。僕が君…

天国エレベーター(初稿−6)

       6  私物をまとめた袋がない。どこにやってしまったかな、とうろうろしてみるが、見当たらない。  清掃の人が間違えて持って行った? いや、まさか、中…

天国エレベーター(初稿−5)

       5  僕に向けられている二枚のカードを見つめる。人生は選択の連続だ。軽はずみに引いたらババ、ということもあり得る。滑川かキノコ男か、よく考えなくて…