365日小説〜毎日なにかの特別な日〜

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記事

『鬼のつかの間』(11月17日・「将棋の日」)

パチン……パチン、と乾いた音がする。  本気で戦っているのに、その音はあまりにも静かで、...

『僕はかけら』(11月15日・「七五三の日」)

「お前、全部笑ってないな」  壁にかかっている写真を見て、加賀美辰彦はハハッと笑った。 ...

『宇宙からの落し物』(11月14日・「いい石の日」)

「やめてよ! それは大切な石なんだ!」  僕がお願いをすると、それを待っていたかのように...

『飛べなくても、あの場所へ』(11月13日・「飛べない鳥の日」)

会社からの帰り、電車に揺られながらニュースサイトをチェックしていたら、友人の名前が目に飛...

『新しい皮膚、新しい自分』(11月12日・「いい皮膚の日」)

俺には、新しい皮膚がある。  自分の全身を覆っていて切り離せないものだ。  朝起きて、制...

『初めてのポキポキ』(11月11日・「ポッキーの日」)

誰も来なかったらどうしよう。  駅の改札前で、スマートフォンを握りしめて、30分待っている...

『深夜の壊れたメロディ』(11月10日・「オルゴールの日」)

「え? 浮気してなかったんですか?」 「はい、浮気してませんでしたよ。何度質問されても、...

11月9日は「119番の日」(365日小説)

僕であったものが燃えていく。  ほっとするけど、胸騒ぎもするし、ワクワクもする。  めら...

11月8日は「いい歯の日」(365日小説)

家を出る前、洗面台の鏡を見る。唇を横に引き、目を細めてにっこり笑う。  わたしの笑顔は本...

11月7日は「鍋の日」(365日小説)

「終わった、絶対に無理だ、そう思いました」 「やー、確かに今回はマジで放送間に合わないか...