如月新一

作家です。著作『放課後の帰宅部探偵 学校のジンクスと六色の謎』 読んでる間は楽しくて、読み終わったら何かが残る、面白い小説が好きです。 http://papermoon.gloomy.jp/index.html

ようこそ、「男子の学校」へ

「男子校出身なんだよ。中高6年間」 俺がそう言うと、みんなが珍しい生き物を見る目を向けてくる。 なんとなくだけど、みんな男子校について「汗臭くて汚い、むさくるしい...

おやすみと、おまけ小説

こんにちは、如月新一です。 外は寒いのに、電車とか建物の中は暑くて、なんかまいっちゃうよねぇ、という季節ですね。私は暑いのが大の苦手なので、はよ冬になりきってく...

『2つの1つ』(11月18日・「雪見だいふくの日」)

「あちゃー」  電車を降りて駅前の駐輪場に行くと、自転車が10台くらいドミノ倒しになっていた。わたしのママチャリも、青いマウンテンバイクの下敷きになって苦しそうに...

『鬼のつかの間』(11月17日・「将棋の日」)

パチン……パチン、と乾いた音がする。  本気で戦っているのに、その音はあまりにも静かで、だからこそ、恐ろしい。 「なんで土曜日なのにやってるわけ?」  狭い部室...

『私のエースパイロット』(11月16日・「幼稚園記念日」)

子供は私じゃない。  私の意思とは無関係の生き物だ。  血を分けたし、お腹の中で育てたのに、生まれてきた子は私ではない。私の中から出て来たのに、私ではない。これ...

『僕はかけら』(11月15日・「七五三の日」)

「お前、全部笑ってないな」  壁にかかっている写真を見て、加賀美辰彦はハハッと笑った。  リビングの入ってすぐのところにある、サイドボードの上には電話機が置かれ...