しょうせつ道13(これまでとこれから編)
27年間生きてきた人生を賭けたような小説だった。
勝利を確信していた。
が、結果は、最終選考で落選。
僕は0に戻ってしまった。茫然自失。
かと言うと、その逆だった。
忙しくなっていた。
・新潮文庫新世代ミステリー賞 → 佳作受賞
・コルクラボ覆面編集者大賞(2回) → 受賞
・エブリスタ小説大賞2017 SKYHIGH文庫賞 → 受賞
・エブリスタ小説大賞2017 マンガボックス原作賞 → 企画進行中?
と、ネットに放流した小説はほぼ全て受賞していた。
スカイハイ文庫での商業デビューも決まり、コルクラボの覆面編集者プロジェクトでのWEB連載も決まった。
新作は惜しくもだめでショックを受けたけど、他の作品が僕をプロにした。
デビュー作は、最初の編集さんがつく前に書いたもので、どうせやるなら新作を書こう、と引き出しにいれっぱなしだったものだ。つまり、22歳のときに書いたものだった。
なんて遠回りをしたのだろう!? でも、最初の編集さんのおかげで、僕は文章力が上がったし、この間に色々なことがあったおかげで新作を書けた。
スカイハイ文庫では22歳のときの小説をそのまま出版できるはずもなく、がっつり自分の文章を書き換え、担当編集さんと組んで綿密にチェックをして作品の修正作業をし、今の僕だからこそ書けるパワーアッップした学園ミステリー小説を書けた。
コルクラボの連載小説も「タイムリープ」という今まで敬遠してきたものがお題だったから、骨を折ったけど、今の時代で「自分の人生はまだまだこんなもんじゃないはずだ」と思ってる人に刺さるような小説を書けたと思う。
2018年1月25日(木)、コルクラボ覆面編集者PJでの『爆破ジャックと平凡ループ』の連載が始まった。
(https://note.mu/henshu_ckr/n/nbb4210ac0b26)
そして今日、4月10日(火)に『放課後の帰宅部探偵 学校のジンクスと六色の謎』で僕は商業デビューした。
クロニクルはここまでだ。今日に追いついた。
まだ僕は何も成功しちゃいないけど、プロになれた理由は、僕には「運」と「縁」があったということだ。
最初の編集さんに出会わなければ、自分の欠点に気がつけなかっただろう。母親からは「この子は小説家になる」と言われた。友人の漫画家はいつも僕の相談に乗ってくれた。友人たちがいたおかげで、僕は中学と高校生活を楽しめた。じゃなかったら、デビュー作の学園ミステリーなんて書かなかったはずだ。
他にも、コミティアで出会った漫画家たちは何故か僕を仲間にしてくれたし、大学・大学院の先輩たちはいつも僕にかまってくれた。僕と付き合ってくれた人たちのおかげで、僕は生きてこられた。
それに、Sさんと出会わなかったら小説にカムバックできたかわからない。
「運」は自分ではどうにもできない。
でも、「縁」はこれからも大切にしていきたい。
これを読んでくれている、あなたとの「縁」も僕は大切にしていきたい!
なので、商業デビュー作『放課後の帰宅部探偵 学校のジンクスと六色の謎』を読んでいただきたい!
そうだよ、宣伝だよ! だって、僕の本体は小説だからね!
『放課後の帰宅部探偵 学校のジンクスと六色の謎』
http://skyhigh.media-soft.jp/?pid=127510449
Amazon直リン
https://www.amazon.co.jp/dp/4815535035/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1519801031&sr=8-1&keywords=%E5%A6%82%E6%9C%88%E6%96%B0%E4%B8%80
僕自身は、ただの嘘つきでしかないよ。
小説家だからさ、嘘をつくのが仕事なわけさ。
このクロニクルだって、どこまで本当かわかったもんじゃないよ?
でもまあ、嘘でもホントでも、どっちでもいーじゃん?
と、いうわけで、僕はプロになった。
みんながお金を払ってでも騙されたいような嘘をつくよ。
甘い言葉を囁いて、抱きしめてから背中を刺すよ。
今度の結末は一味違うぜ、と格好つけるよ。
Sさんの為に書いた新作もいつか形にしたいし、今も新しい話を書いてるんだ。手応えがある小説になってきたよ。
脳みそが沸騰しっぱなしみたいな感覚で、物語は溢れてるんだ。
死ぬまでたくさん書く予定だよ。
ペテン師の如月新一をどうぞよろしく。
ではではまたまた