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墓穴と心の扉のこっちの話

昨日、風邪の引き始めっぽいなあ〜って感じだったんだけど、引き続きコロナも流行っているし、インフルエンザも出てきているし、検査しとくかと思って朝病院に行ってきた。漫画教室があるし、来週は打ち合わせもあるしね。

今朝は微ふらつきと喉がちょっといがらっぽいなあくらいだった。
病院ついて、検査をしてもらうことに。
結果は陰性よかったね。やー、ほっとしたよ。コロナもうかかりたくない。

待合室で、大きい図鑑を読んでたのね。
呼ばれて診察室に入ったら、お医者さんに「美術書ですか?」って訊かれて、
「あ、昔の心霊現象がどんなトリックだったか解説してる図鑑です」
って答えたら、なんでそんなものを? って顔をされてしまった。
「仕事で必要でして」って言ったら、
「なんのお仕事ですか??」って訊かれて墓穴を掘ってしまった。

「……小説家でして」って言ったら、「がんばってくださいね!」って言われて、ほっとしたし、ちょっと嬉しかった。まさか応援してもらえるとは!
「全然家から出ないし、人に会わないけど病気になるんですね」って言ったら、なりますよって教えてもらった。なるそうです。

他の小説家の人はお仕事何してるんですか? って訊かれて、「小説家です」って答えてるのかな。漫画家はよく「イラストレーターです」と答えると聞くけど。
小説家だし、別に恥ずかしくないから言ってもいいかなって気持ちはあるんだけど、本名人格と小説家人格がなんか違う気がするから、本名人格で言うと小説家人格に「お前、勝手に」って怒られる気がするんだよな。
あと、別に読んでもらうことってないと思うけど、あの人が書いたんだなっていう情報なく読んでもらいたいような気持ちもあり。私のことを知っているからより面白くなるってことはないだろうし、それってメタ情報じゃない?
あと、「小説家です」って答えた相手に小説家質問をあんまりされたくないなっていう。こう、こっちの心の扉のこっちを、知られたくないみたいな、こう、ね。

じゃあ、私のことを知ってる人が多い漫画教室ではどっちなんだいっていうと、どっちなんだろうね。あそこは楽屋裏とか工房って気持ちがあるな。
というわけで、明日は漫画教室。

まあ、自意識がこんがらがってるって話よね。

今日嬉しかったこと3つ!
①病気、もろもろ陰性でよかったね! 合法的に寝っ転がって映画見たり、昔読んだ漫画を読み直そうって思ってたんだけどね。結果、病院から帰ってきて昼過ぎたら思いの外普通になったから、原稿をして過ごしましたとさ。
②打ち合わせまでに準備したいプロットが進んだ。まとめはできたから、質問に対する回答を書いて、あとは妄想膨らませときますねってところの妄想しておこう。昨日の遅れは取り戻した。
③腕時計の電池止まっちゃって、電池交換どうしようってなってたんだけど近所ですごく安くやってもらえた。ありがとう、時計屋さん!
腕時計、重いんだけどずっとしてたから外すと不安なんだよな。あるものがない、っていうのが不安になってしまった。
④スーパーで3個で150円の青リンゴが買えた。

本日閉店

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如月新一
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