30過ぎて走ってはいけないって古畑も言ってたのに
お原稿を昨日送信できたので、今日はプロットに戻り。
仕事もしつつ夜。
夕ご飯を食べながら、時計を見てたら「……行けるかも」と思って、映画館へ行くことにした。レイトショーの時間だし、水曜日だし、やすい!
でも、時間を読み違えてしまった。
……あれ? このまま歩いていくと間に合わなくない??
走ったよ。
1月の夜を。
19:50からの映画には間に合った。間に合ったけれど、汗かいたし、何よりも、走ったせいで息が、胸が、吐きそう。
このまま上映中に倒れたらどうしよう。もともこもない。
古畑も言ってたな。三十過ぎたら走らないことです。って。
わたしは、古畑の教えを……。
予告編の間、汗だらだらでふらふらしてたんだけど、だんだん戻ってきた。
鑑賞自体はセーフ。
観た映画は『アイライクムービーズ』
映画を撮る(ことで名を揚げたいけど完成させたことはない)高校生の主人公が、大学の入学費を稼ぐために通い詰めてるレンタルビデオショップでアルバイトをしながら自主制作の映画も作るぞ! って思う映画(作るとは言ってない)。
おもしろかった。おもしろかったよ。
でも、共感性羞恥が凄い。冷汗がすごい。
昔、日報にも書いたけど、高校生時代の私って本当に嫌な奴だったと思ういんだよね。
私は小説とか脚本を書いたり映画作ってるから、完成させることだけ考えてればいい。だからクラスの他人に気を使わなくていいやって思ってたし。だから「お前のことは嫌いだ」っていう敵意をすぐに出しちゃってたし。
同じ部活の部員は最高の作品を作ることが目的だろうから、そのために全員私と同じモチベで作品へ奉仕するのが当然、って思ってたし。
同級生たちがテレビ番組の話をしてるけど、私は毎週末にTSUTAYAに行ってレンタル10本1000円の映画を借りてきて見まくって映画とか物語の勉強をしていて、親は心配してるけど心配してるなら応援してくれた方が邪魔じゃないのにとか思ってたし。
とかとかそんん、最低の自分を思いだして、おんぎゃあしてた。
この映画の主人公、ローレンスも、まあ大概の性格をしていて、おいおいおいおいと思うんだけど、私は自分がそういう人間だったから、わかるよって思ってしまった。でも、お前が悪い。
嫌な映像だったかっていうと、レンタルビデオショップっていう場がよかったな。レンタルビデオショップって作品と人を繋ぐ場だと思うんだよね。
作品(制作者)と客(自分)、っていうのもそうだけど店員と自分っていう人と人もあったし。
ローレンスが、バイト先の人とか店長とか、向き合ってもらえて、言い合ってもらえて、すごく良い場になっているなあって思ったりした。
映画というものを媒介にして、人を知って社会を知って、自分が変わるきっかけの一つになっていったんじゃないかなって思う。
店長とローレンスの会話シーンは、すごくよかった。辛いシーンもあったけど。大人と子供、夢見たと未来ある人、過去と未来が話をしているみたいだった。
てっきり『僕らのミライへ逆回転』みたいな映画かと思ったら『ゴーストワールド』みたいな映画だった。良い映画だったよ。
今日嬉しかったこと3つ!
① プロットも進んだ。えがったえがった。
② 映画間に合った。走った甲斐があった。でも、もう走りません。never…
③ 『アイライクムービーズ』よかったな。みんなで共感性羞恥で悶えよう!
本日閉店