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タナトスに弱いの巻

プロット日和ですね。ね。

昨日までノートとかメモ帳に書き散らしたプロットを、ワードにまとめています。編集さんが読むように。
ノートに書き散らかした文字、読めない。自分でも。字が汚すぎる。
ただ、自分がやりたいこと、書きたいことはわかるので、わかるよ、私。

無駄にはせんよ。

あと、父親が大動脈解離になったので緊急手術をするって連絡がきた。
名前が怖いよ。
調べるとより不安になる。

しばらくしてから、大動脈解離じゃなくて腹腔動脈解離だったと連絡がきた。
そっか、腹腔動脈解離だったんだ、とはならないよ。
どっちも怖いよ。名前が。

緊急手術、もすぐにできず明日、心臓外科のお医者さんがきて手術するかどうかどうこうを決めるらしい。手術してらえたら安心なんだけれどもね。
あと、こういうときにすぐに手術をしてもらえないっていうのは、不安だな。

父親は今長野にいるから、すぐにどうこうっていうことができないんですよね。長野の、本当に何もないところにいるので。

心配だから、手術できますように。

今日のインプット!
前々からずっと気になっていた『アフターサン』を観たよ。今書いてる話に役立つのでは? と思ったから。
予告編とか友達の感想を聞いた感じだと、「絶対、私は好きに決まってる」って思ってた。
で、観ました。結果、好きだよ。好きだ。
ただ、よくない刺さり方をしてしまった。痛くて血が流れる感じ。
痛くて、自分から流れる血を見て、「ああ、生きてるんだな」って実感する感じ。辛くて、辛くて叫んで泣きたくなるんだけど、それは自分が生きているからだなって、生を実感するマゾヒズム的な感じ。

離婚した妻の元から11歳の娘がやって来て、2人で過ごす話。
ひと夏を、ただ娘と過ごす映画だった。特に大きなイベントがあるわけではない。事件も超能力もない。ホームビデオを見ているような感じ。
眼差しや仕草が、全てが愛おしかった。互いに大切なんだなって伝わってくる。
でも、もらっている以上の愛情を返せないという苦しさや、自分の葛藤や問題が邪魔をしてうまく一緒に過ごせない、大人・親としてできることをしてやれない、っていう主人公の苦しみも伝わってきて私に刺さってしまった。

別れた妻のことも「好き」で、娘と過ごした日々、思い返すと眩しい時間だったんだよ。太陽に照らされていたような。
でも、自分が暗い人間過ぎて何もできない、愛情を返せないと苦しくて泣きだしたくなる。暗い部屋で表情もわからない主人公がビデオカメラをいじっているシーンが印象的だった。
娘が思い返しても、お父さんが暗い部屋でどんな顔をしてたのかは、今でもわからない。

大切にしたい。人に愛情を与えたい。そう思っているのに、自分が何もできないと苦しくなる。
全部本当だったんだよ。
嘘になっちゃったけど。
ひたすら申し訳ないっていう気持ちになる。
そんなことを感じてしまったから、刺さってしまったよ。血が止まらない。

ラストシーンもよかったなぁ。
娘がひたすらチャーミングでさ、かわいいのよ。
見送った後の誰もいなくなった廊下でさ、ひとりぼっちの主人公には寂しさしかない。
ひとりで生きていくなんて、無理だよ。
娘のことを強く抱きしめていたけれど、もう何をしても許されないことを、きっと主人公はしたんだろうな。

アフターサンが、日焼け後っていう意味ならさ、完璧だよね。
身体から剥がれる喪失と、ひりつく痛み。
私はエロスよりもタナトスの物語が好きなんですよ。

明日プロットまとめ終わりを目指すわよ。

本日閉店

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