今日は漫画教室だってので下山、外出、会話、映画、本屋、帰宅、原稿。
小説以外やりたくないなって気持ちはあるんだけど、漫画教室は楽しいなって思う。
ペルソナってあるじゃない？　心の仮面的な意味のそれ。
この人と会う時はこういう人でいよう、みたいな。

漫画教室の生徒が今日、「親友って何人いますか？」って質問をしてたんだけど、私はそれほど多くなく、中高大学の時の友達2人と盆かなあ。先輩といるの楽だけど、先輩は先輩だしなあ。

自分の素ってあんまりわからないじゃないですか。その自覚がない素を共有できる相手が親友なんかなあと。自分のことを他者に預けている感じというか。

で、盆とか先輩と会う時は気楽なんだけど、漫画教室も気楽なんだよな。
結構素に近いなって思う。
先生だし大人としてふるまってはいるんだけど、それでも、半分自分半分小説家としているからかもしらん。
本名の人生は割とどうでもいいやと思いつつ、でも捨てることはできないし、筆名の生き方は大事だけど筆名として生きる時の付き合う相手は選んで生きていたいのよね。
漫画描いてる生徒のことを尊敬してるし、私とは別の先生のことも尊敬しているし、接しやすい。素のペルソナで付き合いやすいということなのかしら。
素のペルソナ is ?

あと、人生を思い返すと何故か先生のお仕事も漫画以外で割と長いから、先生ってポジションが楽なのかも。別に立派ないい先生じゃないんだけど。
友達じゃないけど、君のことをすごく心配してるし、私は100怒らないから上手く利用してくれって思っている。

だから、今日は漫画教室がお昼に終わってからみんなと『テキサス・チェーンソー（悪魔のいけにえ）』を見た。

本当にいい先生ではないな！！！！！

や、こないだ生徒たちと『呪詛』と『カルト』観たから、名作ホラーを見せたいなぁと思って、もう一人の先生と話して、「じゃあ、『テキサス・チェーンソー』にしますか」ってなったから今日みんなで観た。

ひっさびさに見たけど、思ってたよりテンポが悪くて、あれ？　こんなだったっけ？　て思ったし、あれ？　思ってたよりグロくないなとさ思ってたけど、赤い部屋が見えてからは「あ、すげえいい画だなあ」ってなって、殺人鬼家族の団欒光景で爆笑して、レザーフェイスがチェンソー持って走って追いかけてくるシーンでは、「やー、めっちゃいい！！！！」って興奮して、絶叫はめちゃくちゃずっとうるさい映画だったけど、久々に観たらおもろかったー！　て思ったんだけど、生徒たちが静かだった。

「わたし、B級ホラーって初めて見ました」
「絶叫につかれた」
「おもしろかったけど、うるさかった」

そう、そうね。それはそう。
それはそうだけどね。
先生と二人で、生徒の感想は否定せずに、俺たちは『テキサス・チェーンソー』のどこが好きか！　何故好きか‼　っていう話をしたら、やっと「はいはいなるほど」っていう顔をしてくれた。

ざらついた質感と、あとはチェンソーの格好良さ、チェンソーをいななかせて走って来るビジュアルの良さ、話の通じないヤバいファミリー、そういうのの祖だからいいんだよね。
実話ベースとはいえ
0→1 のエポックね。

でもさ、そうか、今はみんな『テキサス・チェンソー』の暖簾分けをした作品を摂取してるから、「これは凄い発明だ！」とはならないのか。
人間フックもデッドバイデライトとかで普通にやってるしね。なんなら、チェンソーマンの方が爽快だし絵も強いしグロいしね。
私も松本清張の『張込み』初めて読んだとき、「え？　よくある話では？」って恥ずかしながら思っちゃったし。でも、後から「あ、これが元祖か！」ってわかって驚いた。
そういうのあるよね。

劇場の前で「テキサスチェンソーサイコー！！」
みたいな感想にはならなかったけど、生徒たちの『テキサスチェーンソーを観た』っていう実績解除ができたからいいかって思ったよ。

生徒の次のリクエスト
「満足感のあるものが観たいです」

やー、次、次は外したくねえ。
『パーフェクトブルー』とかいいのでは？　って思ったんだけど、配信がない。次、どうしよう。

今日は本屋に行って、たくさん本を買いました。

『新装版タイム・リープ』『推し、燃ゆ』『52ヘルツのクジラたち』『息吹』『完璧な小説ができるまで』『姑獲鳥の夏』『ハツカネズミと人間』『ナイフをひねれば』『すべて真夜中の恋人たち』『ガラスの橋』『フリアとシナリオライター』『真田の具足師』
を買いました。

デビュー前、小説家になったら毎月編集部からうちの新刊ですとか如月さんにおすすめですって本を送ってもらえるのかなと思ってたんだけどそんなことはなかったので買っています。

やー、私も新刊出したいからがんばる！！！！！

本日閉店