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私の店の味

日曜日。
それは一日原稿ができる日。

ということで、一日原稿してました。
~完~

小説で書きたいこと、というか自分が書きたい題材とかテーマがね「死をどうしていいかわからない」っていうことなんだよね。
いなくなること、不在、喪失、別離。
そういうことばかり考えてしまう。そういうことばかり考えて書いているから、日報書くときも引きずってしまっている。

作家性とか方向性が、エロスよりタナトスっていうのは、自覚あるんだけど一体なんでなんだろう。
死が怖いから、もう会えなくなることが寂しいから、ということ以上にあるんだろうか。
死の向こうに想像もつかないことがあるんじゃないかって思っているんだけど、確かめようがないしわからないから考えてしまうのかしら。

むかあし、編集さんに「何を書きたい?」って訊かれて「死を書きたいです」って答えて、帰り道に「わー、なんか、そういうこじらせている感じの奴か? はぁめんど」って思われた気がする!! と恥ずかしくなって帰宅するなりフォローする」メールを送ったの思い出した。

あと多分「淋しい」という状態が状態異常:毒 みたいな感じでついているんだと思う。でも別に淋しいからずっと誰かといたい、っていうわけではないんだよ。

中学生の時に『必要とされなかった話』っていう漫画を読んだのね。
ある村で自分以外の大切な人を一人選んでってアンケートをして、主人公はたった一人の家族である姉を選ぶのね。でも、姉は自分の子供を選んだから、主人公は誰にも選ばれなかった。
口減らしをするために選ばれなかった人間はこの村を出て行け、って追い出されてしまい、放浪する旅が始まる。
っていう導入なんだけど、これを読んだ時に衝撃を受けたし、なんか変な刺さり方をしちゃったんだよね。
むかあし盆から「如月くんの小説はどれも拭いきれない淋しさがある」って言われて、ああそうねって納得した。それが、私の店の味なんだろうな。

今書いているのも、次に書いているのも材料としてはそういう感じ。
次の次は、テイストを変えようかなと思っているよ。飽きちゃうから。

全然関係ない話していい?
いいよ。

鏡を見ると、「うわ、ちょっと青っ」ってなるんだけど、「……どうせならもうちょっとやってもよかったかも」ってなっている。
でもさ、さりげない方がお洒落じゃない? ね? ね?

今日の良かったこと3つ!

①部屋の段差に段差解消スロープみたいなのをつけた。このおかげで、りんぼ(ルンバ)が全部屋一気に掃除してくれるようになった。嬉しい。
②読み返してる宮崎夏次系先生の漫画が面白くて感動した。今日は『夕方までに帰るよ』を読み直したよ。絵の表現や演出はトリッキーなんだけど、キャラクターの抱えている孤独感とかチャーミングさはわかりやすいから、すごくかわいいなって思うし、油断して読んでぶっ刺さってしまう。
③昨日買った卓上扇風機がいいかんじ!!

3つ目を考えるのに10分かけてしまった。

本日閉店



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如月新一
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