起きてリングフィットをして、洗濯をしてアマプラで『アメリカンフィクション』を観た。
売れない黒人の作家が、売れ線を意識して「黒人は貧乏で犯罪者でラッパーでギャングで」みたいな黒人の生き様小説を覆面作家として書いたら白人に「黒人のリアル」って評価されちゃって、どうにかして取り消せないかと奔走する話。

皮肉なジョークや展開がキレッキレで面白かった。
そっかー、そっかー、って思った。
黒人が黒人というだけで白人警官に殺されたりしてるから、『隔たる世界の2人』みたいな話を書くと白人の罪の意識から評価せざるを得ないっていう展開が、なんとも皮肉だなあって思った。
作品も商品だから、割り切って作る作家もいれば、憤る人もいて。
脚本がすごく良いなあって思った。

作品のテーマ、という話だと最近ずっとベボベの新譜を聴いてめっちゃいいなってなってる。
小出さんがもうツイッターとかXとか嫌だって言ってるのはpodcastで知っていたけれど、歌詞にどんどん出てきてテーマになってるんだなって思った。

他人が気持ち悪くて放っておきゃよくて
広めて笑うなよ

っていうテーマがいい。
SNS疲れとかするけどさ、SNS見んなよ！！
っていうことにつきるんだよね。
SNSで繋がりたいけど繋がりたくないっていう気持ちの葛藤とか、他人と比べての孤独、みたいなものとかそういう物語もあるけどさ、人間の弱さとしてね。
でも、強くなろうぜって歌ってくれてるのとても良いわあ。
ロックだよ。

新譜、日常生活や営み、普通を維持することって大変だし戦いだろ、って普通に生きることを肯定してくれていていいんだよね。心強い。
普通っていうか、丁寧に生きることだな。
丁寧に生きることって大変だから、流されずに丁寧に1.0倍速で考えて生きろよっていうメッセージを感じた。
ロックだよ。強い。

とかとか考えながら、自分も自分の原稿を書いています。
書くからには今の時代に刺したいなって気持ちはあるよね。

がんばります。

本日閉店。