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2巻の最終話を書きましょ!

~2週間後~

如月:泉さん、あの、お話が。

泉:…如月さん、あなた、まさか。
 一度ならず、二度までも!! 仏の顔は一度だけですよ!!

如月:1/3仏は仏なんですか!?

泉:…その顔つきは、違う。あなた、もしかして、書いてきましたね。

如月:あ、書けてはいますよ。ただ、ちょっと長くなっちゃったので、すいませんと思って。

泉:拝受!!!

如月:(まーたプロットにない登場人物ができたし、プロットにない設定もあるし、もちろんラストもプロットにはない)
 (僕はプロットを作る才能がないのでは?)

泉:…如月さん

 お待たせしました……! 3話読ませていただきました。結論から申し上げると、めっっっちゃ良かったです!!

如月:いっえー--い!

泉:平、めんどくせえ! かわいい!! そして最後の一文最高!!! という感じで、楽しんじゃいました。

 いやまあ、修正のご提案はあるのですが、こいつは心をぶん殴りにいく小説ですよ。まずは本当にお疲れさまでした!!!

 森巣は実はどういうやつで、どうなったと思わせたいのか。全然描かれていないと読者が想像できない。とか、ラストの展開「実はこうだったんじゃ~」のところ、正直よくわからない。
 もっとモリスのことを思うタイミングを増やさないと、軸がぼんやりします。

 あと〇〇(ネタバレ防止)は……まじでうまくいってないですね笑

如月:爆笑

泉:などあるのですが、そんなすべてのことよりも平をめちゃめちゃ具体的に魅力的に画が浮かぶように描いていただいていることの効果のほうがデカいです!!

如月:ご指摘の通り、森巣の描写は弱かったみたいですね。ですが、一人称の強みや平についてはアドバイスのおかげでかなり力を入れて書くことができました!!

 ラスト一文は、先日の打ち合わせの際に、泉さんから平がどうしたいのかはふわっとさせないで決めておいた方がいいですよ、と言っていただいたおかげだと思います。

泉:これから直していただきたいのは、平の自己認識を、平が森巣といるために森巣をモリアーティにしないために、何を考え、何をしているかを具体的に書いほしいです。

 平の気持ちが変化する話になったので、変化前やステータスがわかるように各話で入れておくとラストがよりドラマチックになると思いますよ!

如月:では、これからは1~3話目の修正をもう一周走りますね!

<1話目>
・新キャラの登場シーンと、2巻のテーマが分かる章の追加。
<2話目>
・平が何を目的にしているか、物語の矢印がわかるように具体的に加筆。
・ラストの内容も修正。
<3話目>
・森巣の話題が少なかったので、平からの見たものや気持ちを入れてラストへ繋げる。
・2話目のラストシーンで何があったのか、そうだったのかーになるように修正。

泉:ですね! 平の考えていること、気持ちの変化、森巣についてをメインに加筆調整してください! では、2週間後に!

それから2週間、如月の修正マラソンが始まった。
登場人物をしっかりと書く。その基本と格闘しつつ、演出を、読み筋を意識しながら駆け抜ける。

~2週間後~

如月:お待たせしました! 修正原稿です!!

泉:拝受!

しかし、それから約二ヶ月間、編集者泉からの連絡は来なかった。

如月の修正原稿は、一体……

『あくまでも探偵は もう助手はいない』(講談社タイガ)
2022年3月15日(火)発売!!

ご予約、応援、なにとぞよろしくお願いいたします…!

つづく!

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