如月新一
2019/05/13 12:16
令和元年5月某日、東京都、護国寺駅のそば、講談社22Fの打ち合わせ室で、僕は群林堂の豆大福を食べていた。大福は手にするとふにゃりとするほど柔らかく、ぱくっと口にすれば、たくさん入った豆がごろごろとしていて食感が楽しい。アンコも大豆の風味が豊かで、噛みしめる度に甘さがお口の中に広がっていく。僕は甘党なので、とても嬉しい。うんまい。うんまい。大きいからとても嬉しい。うんまい。うんまい。で、何故、
2018/04/10 00:03
27年間生きてきた人生を賭けたような小説だった。勝利を確信していた。が、結果は、最終選考で落選。僕は0に戻ってしまった。茫然自失。かと言うと、その逆だった。忙しくなっていた。・新潮文庫新世代ミステリー賞 → 佳作受賞・コルクラボ覆面編集者大賞(2回) → 受賞・エブリスタ小説大賞2017 SKYHIGH文庫賞 → 受賞・エブリスタ小説大賞2017 マンガボックス原作賞 →
2018/04/07 10:30
新作小説が完成した。ちょっとミステリー要素もあるけど、ミステリー小説ではない。Sさんのためだけに書いた小説だ。僕の、今までの人生を全て捧げたような小説だった。違うステージに上がった、という手応えを感じた。自画自賛だけど、最高傑作だと思った。これを書くためには、もう27年生きないと無理だろうと思う。Sさんだけではなく、これを読んだ人は気持ちが軽くなり、生きやすくなるのではないかと思うような小説
2018/04/04 19:52
無感動期に突入し、僕が何をしたか?転職だ! 横浜にずっといるからいかんのだ!!そう思って、思い切って東京で働き始めた。でも、働きながら、ちらつく言葉があった。「小説家になりなよ、向いてるよ」そう言ってくれた、彼女のことをSさんと呼ぼう。中高の同級生は実名で勝手に書いてるくせに日和りやがってと思った方、その通りです。悪いか!? 悪いな!! ソーリーメーン!!!Sさんはミステリー小説
2018/04/03 16:39
ある日の仕事中、僕はそれに気がついて逡巡した。最後に感動したのはいつだ?小説を読んでも漫画を読んでも映画を見ても音楽を聴いても感動していない。感情が動いていない。ボツになってからも、小説を書くことはできた。新作短編も書いた。書けるけど、楽しくない。感動しない。コミュニケーションが上手く取れていなかったせいで、4年間編集さんと積み重ねてきたと思っていたものがぽしゃったときのダメージは大
2018/04/01 09:38
少し間が空いてしまいましたが、つづき書かにゃと思い、筆を取りました。このあたりは、結構ヘビーなので気が重かったのですよ。あと、変に悪口っぽく取られるのも嫌なので気をつかい。最初の編集さんには、とても感謝をしているのです。フレッチャー先生と出会い、文章修行をし、賞を介さないデビューのための作品作りが始まりました。だいたい、一月に一短編送ってまとまったら本にしよう、という流れです。ずっと頭の
2018/03/27 12:18
さすがにそろそろ、小説の話も話さないと、こいつ友達のことしか話さなねえな、と思われそうなので、小説家クロニクルを話そうと思います。おもしろい友達が多いんだから仕方がないでしょう!(逆ギレ)僕は新人賞に応募しまくり、最終選考に残ることも何度かあったので、twitterで某社の編集さんに拾われました。今でも感謝をしてもしきれない、一生頭が上がらない相手です。「如月くんのことを知ってるよ、よ
2018/03/07 20:43
最近、『岡崎に捧ぐ』にはまっていて、世代も地域も近いからなのか、すごくシンパシーを感じています。というわけで、俺も今回は『斎藤に捧ぐ』という感じで、マイクレイジーフレンズ、斎藤くんとの思い出を話そうと思います。俺は中高一貫男子校という六年間地獄コースを歩むことになりました。お互いの人生で一番恥ずかしい時期を共有しているので、歳をとって集まっても彼らとの関係は変わりません。これはすごく良い
2018/02/24 09:33
表では語れなかった物語。誰も知らなかった物語。その神秘のベールが剥がれたとき、慌てふためく僕がいる。僕の才能を誰よりも早く見出した男。みんなお待ちかねの陸矢くん編です。陸矢くんとの出会いは、高校一年のときでした。誰も面倒臭がらなくてやらないなら俺がやるわ、とノリで委員長になってくれた全然委員長じゃないタイプの、新世代委員長でした。担任も困惑していました。陸矢くんは音楽部で、バンド
2018/02/17 09:01
表では語り切れなかった、裏のクロニクル。誰も知らなかった物語。そして、誰も知る必要がなかった物語。。。でも、なんだかこっちの方が書いてて楽しい物語。。。高校生:高校生になり、俺は文化委員になりました。なんでかって? 名前が格好いいからです。そんな中、文化委員会の会報誌を作らないか? と先生から打診を受けました。僕はノリ気でYESと答えました。でも、Wordだと、僕の思い通りにデザインが