『モリス』(講談社リデビュー小説賞受賞作:改稿中)

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ノート

「クビキリ」(初稿2)



 高校を出てしばらく歩き、最寄り駅の方へは向かわずに住宅街の中にある『ルフラン』という小さなカフェにやってきた。
 個人経営の落ち着いた店で、店内は焙煎されたコーヒーの良い香りで溢れている。木製のテーブルと椅子は、どこかの職人の手作りという感じがした。しっくいの壁にかかっている、草原で休んでいる馬の絵も、有名な画家のコピーではなく誰かが描いたものだとわかる。手作りとこだわりに溢れた温かみのあ

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お読みいただき、ありがとうございます!
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「クビキリ」(初稿1)



「わかってくれ、見て見ぬ振りはできないんだよ」
「僕もなんです」
「平《たいら》の気持ちもわかるけど、学校でこういうのはちょっと」
「ダメですかね?」
「ダメなんだよ」そう言いつつ、「まあ、気持ちはわからなくもないけどさぁ」と言葉が続く。
 担任の柳井《やない》先生が、困ったなあと顔をしかめる。眉根に皺が寄る音が聞こえてくるようだった。
 原因は柳井先生が手にしている紙だ。そこには、
『名前

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とっても嬉しいです…!
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はじめに 公開改稿はじめます!

先日、第1回『講談社NOVEL DAYS』リデビュー小説賞
にて、拙作『モリス〜悪意と言う名の街〜』が受賞しました。
やったね! めでたい! ありがとう!
引き出しにしまってある小説があるけど、投稿するのに良い場所がないよなぁ。
リデビュー小説賞? なんでもOKっぽいし、試みも面白いしプロモーションもしてくれそうだし、投稿しちゃおうかなと思い切って投稿。
いや、まさか受賞できるとは、というのが正直

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明日もがんばります!
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